古本を高く売るコツ【古本屋が見るポイントはココ!】
名古屋市を中心に愛知県 岐阜県 三重県の古本出張買取はだるまとみき堂
今回は、古本を高く売るコツ【古本屋が見るポイントはココ!】としていくつか紹介したいと思います。
同じ本であれば、保存状態が良い方が査定額が上がるのは言うまでもありませんが、詳しくはどんな事があるのでしょうか?
あくまでも、「だるまとみき堂」の店主が買取査定の際に思っている事です。
大型の古本リサイクルショップとは査定の優先順位が違いますのでご注意下さい。
目次
宗教本や哲学書、美術本や書道関係など、統一された専門書がたくさんあると査定額はUPします。
もっと細かく書けば、仏教、神道、キリスト教、易学、数学、心理学。
武道、鍼灸、東洋医学、個人全集、著作集、初版本、限定本、文学書。
和本、唐本、朝鮮本、古活字本、古文書、古写経、古版経、写本、古版本、書画、短冊。
鳥瞰図、旅行案内図、書簡、時刻表、古地図、絵はがき、チラシ引札、旧車パンフ、古い手紙、各種資料、未使用切手、戦前・戦中・戦後初期の古写真など。
このような専門書や紙モノはたくさんあればあるほど高額査定となります。
どの内容にも共通しますが、過去に話題になったベストセラー本よりも、内容の濃い専門書の方が値崩れしにくいので査定UPです。
ベストセラーになった本は、あっという間に中古市場に出回り値崩れしてしまいます。
反対に内容の濃い専門書などは発行部数が少なく定価も高いので、あまり中古市場に出てきません。
そのような手に入りにくい専門書は、探している人もいますので、それなりの金額で買取する事ができます。
部数限定で出版された本や、非売品など、普通ではなかなか手に入りにくい本は後に希少性が増して行きます。
そのような本は中古市場に出る事が稀なので査定額は上がります。
本の鮮度?単純に発行年数の事です。
ビジネス本や経済、ハウツー本は日が経つにつれ情報が古くなって行きますので、発行年が新しいほど査定額は高くなります。
1巻~最終巻まで揃っていれば査定UPです。
全集や叢書など、最終巻まで揃っている事は重要です。
大揃い(おおぞろい)かどうかは大変重要な査定要素です。
※大揃いとは、別巻・増冊巻・索引などを伴う複雑な構成の全集・叢書類が「完全揃い」になっているときに用いる古本用語です。
全巻揃っていないと買取してもらえないのでしょうか?と疑問に思う人もいると思いますが、全巻揃っていなくても大丈夫です。
大揃いに比べると査定額は下がりますが、バラで販売したり、全集の足らない巻を他で購入して大揃いとして販売します。
長年本棚に入れっぱなしになっていると、日差しや蛍光灯の光などでカバーの背が色褪せてしまいます。
本棚に入っていると全体が均一に色褪せてしまっているので、なかなか分かりずらいと思いますが、古本屋が見れば直ぐに分かります。
タバコのヤニで茶色く変色している事も多々あります。
近年はタバコの匂いに敏感な人も多いので、あまりにも酷い場合は査定額は下がってしまいます。
以前は書き込みのある本は買取できない物が多かったのですが、近年はその限りではありません。
勿論、書き込みの無い本の方が査定額が高いのは当然ですが、近年では書き込みがあっても一定の需要がある本やジャンルもありますので、査定額は控え目になりますが買取可能な本もたくさんあります。
本にシミや汚れがあると当然査定額は下がりますので、できる範囲で綺麗にしておいた方が良いです。
ただ、長年放置されていた本の上に溜まったホコリなどは、取り方に少しコツがいります。
無理に綺麗にしようとして擦ってしまうと余計に汚れてしまいますので、そのままにしておいた方が良いです。
本棚に入っていればほとんどありませんが、ダンボールに入れて保存してある人に良くあるのが本が曲がってしまい、修復不能になる事があります。
このような状態では再販はできないので、査定額は0円にせざるを得ません。
出す時に分かりやすいように本の背を上に向けて入れる人が多いようですが、まずダンボールに入れてしまうと改めて本棚に並べる事はなく、ダンボールに入れたまま保存する事が大変多いのです。
その結果、上の重みに耐えられずダンボールがへこんでしまい本がぐにゃっと曲がってしまいます。
そのまま放置すると曲がり癖が付いてしまい、修復不能になります。
査定額に差が出るのか?という疑問を持たれている人もいますが、査定額が下がる事はありません。
紙カバーを取れば非常に綺麗な状態のままですので、査定額がUPする可能性があります。
ただ、どんな内容の本なのかを確認するため非常に査定時間がかかります。
当然の事ですが、古本業界も需要と供給のバランスで値段が決まります。
ベストセラーになった本が、数年経つと一冊100円以下で売られたりするのは、供給が多すぎるからです。
どこの古本屋にも不良在庫として余っていますので、当然そのような本の買取価格は限りなく0円に近づきます。
古本屋の販売力によって在庫数は変わってきますので、A店では300円の買取価格でも、B店では100円だった。
こんな事は良くあります。
例えば、1991年に発売された「宮沢りえ写真集『Santa Fe』」は発売当初爆発的に売れましたが、10年も経つと、もの凄い数が中古市場に出回りました。
当店でも床から天井まで積まれていた時もあり、家の柱と化していました。
先に記載したように、不良在庫として余っている本の買取価格はほぼ0円です。
かつて、リビングの本棚や書斎に高額な百科事典が置いてある事自体がステータスのような時代がありました。
買ったままで、一度もページを開いた事がない百科事典。
今となっては、情報が古く、本が重く、置き場所が無く、の三重苦です。
スマホでサクサクっと調べる事ができる時代に、わざわざ三重苦の百科事典を買う人はいません。
野口晴哉(のぐちはるちか)は日本の整体指導者で野口整体の創始者です。
野口晴哉著作全集は少数部数で再販もされていませんので、高額で取引されています。
再販された場合には大きく値段が下がる可能性があります。
全巻揃っていなくても、バラでも買取する事ができます。
戦史叢書(せんしそうしょ)は防衛研修所戦史室により、1966年から1980年にかけて編纂された公刊戦史です。
全巻揃っていなくても、バラでも買取する事ができます。
原色法帖選(げんしょくほうじょうせん)は精巧な印刷技術を駆使して原寸原色で原帖さながらに再現した法帖です。
全巻揃っていなくても、バラでも買取する事ができます。
神道大系(しんとうたいけい)は、神道における古典籍を収録した叢書です。
昭和52年から平成19年にかけて正・続が編纂されました。
全巻揃っていなくても、バラでも買取する事ができます。
川瀬巴水(かわせ はすい)は大正・昭和期の浮世絵師、版画家です。
日本的な美しい風景の版画作品をが多く人気があります。
マル勝ファミコン、ファミコン必勝本、ファミコン通信、ファミリーコンピュータマガジン、ファミコンチャンピオンなどなど、懐かしいファミコン雑誌が大量。
長々と書いてきましたが、高価買取のポイントがイマイチ良く分かりませんね。
まとめるとこんな感じです。
1・古本屋はジャンルや内容を見ていますので、専門的であればあるほど高価買取ができます。
2・古本屋は本の希少度を見ていますので、中古市場に出るのが稀な本であればあるほど高価買取ができます。
3・古本屋は本の鮮度を見ていますので、発行年の新しい本ほど高価買取ができます。
4・古本屋は全巻揃っているかを見ていますので、大揃いであれば高価買取ができます。
5・古本屋は古本屋は保存状態を見ていますので、書き込み、ヤケ、シミ、折れ目の無い綺麗な本が高価買取できます。
6・古本屋は需要と供給、在庫数を見ていますので、需要があり、在庫が無い本を高価買取します。
このように古本屋が見るポイントはたくさんあります。
当店へご依頼される人の半数以上が遺品整理に伴う、大量の古本買取です。
家一軒まるごと本で溢れている、本棚の中にびっしり詰まった本の買取など。
買取実績ページでご覧いただくと分かるように、遺本整理や蔵書の一括買取、大学研究室へは、さまざまな地方へ出張買取に伺っています。
・買取実績ページの紹介
https://tomiki.jp/topics/results/
家一軒が埋まるほどに大量にあるのですが大丈夫ですか?と聞かれるお客様もいますが、どれだけ大量にあっても問題ありません。
一日で終われなかった場合も後日引き取りに伺います。
今までの最多訪問数は8回です。
もの凄い量でした。
作業スピードも肝心です。
どのくらいの時間がかかりますか?と聞かれるお客様もいますが、訪問した日にはかなりスッキリするはずです。
大量の場合は3時間~4時間ほどで運び出しまで完了できると思います。
お気軽にお問い合わせ下さい。